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院長のひとり言

2008.11.11来年の医学部定員の大幅増員に思うこと

 小泉さんがもたらした医療崩壊、スーパーローテート導入による都市部への医師の偏在、産科不足、救急不対応などの打開策として、医学部の定員数が数百人も来年は増えるという。それがどんな解決につながるのだろう。

 そもそも勤務医が減っている原因は、医療費抑制傾向により、病院経営が成り立たなくなっているため、過酷な労働にもかかわらず、十分な報酬を得られない勤務医が、病院勤務に音をあげたり、魅力を感じなくなったりして、早々と開業してしまうことにある。私が開業したのは42歳、勤務医を15年以上経験してからのことであるが、最近の若い人は早いと卒業後数年、10年未満で開業してしまうのである。こういう傾向になる若い医師を病院につなぎとめておくだけの魅力ある環境がどんどん失われていることを、政府は理解しているのだろうか。年に数百人の医師を増やしてもその医師に報いる財源の確保がなければ病院勤務医は増えない、早くその環境を整えないと若い医師を育てるベテランさえも病院から去ってしまう。政府は全く現場が分かっておらず、政府の政策は本末転倒も甚だしい。

 都市への医師の偏在、各科医師数のアンバランスも、政府が始めたスーパーローテートによるものである。厚生労働省は自分たちの思い通りに動かせない医局制度をつぶしたかったのだろうが、その医局制度により、地域医療は支えられ、また医師の教育もされていたのであるが、スーパーローテートの導入により、医師は自分の勝手気ままに選ぶことができるようになった。若い医師にとっては、いろいろな科を見てから自分に合う科を選べるという利点もあるが、結局は、卒業後は産科や小児科を目指していた人までも、スーパーローテート後に他科へ移ってしまうという状況なのである。

 政府が本腰を入れて、今何が問題なのか、根っこを確認しようとしない限り、我が国の医療は崩壊の一途をたどるのではないかと、危惧される。

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